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夕方、アルカディア市谷へ。
第26回俳壇賞、第23回歌壇賞授賞式。
俳壇賞が深川淑枝さんの「鯨墓」、歌壇賞が平岡直子さんの「光と、ひかりの届く先」です。
私は平岡さんの作品をイチオシにした選考委員として、歌壇賞の選考過程を述べました。16年前にここでした受賞の言葉よりも緊張してしまいました。
この不安な世界を生き延びようとするときにこぼれる言葉を、定形によって拾い集めているような一連だと改めて思いました。
早稲田短歌会や同人誌「町」、ガルマン歌会、さまよえる歌人の会など、さまざまな関係者である若者たちが何十人も集まった二次会は、すごい迫力でありました。
・一腕の真水置く岩島灼ける 深川淑枝
・あかるくて冷たい月の裏側よ冷蔵庫でも苺は腐る 平岡直子
この会は、版元の本阿弥書店の新年会も兼ねているので、受賞者や社長とともに鏡割りがあります。