higashinaoko2010-02-10

NHK短歌の収録がありました。
今月のゲストは黒瀬珂瀾さんです。
昨年出された第二歌集『空庭』について、タイトルの由来から収録歌などについて、たっぷりと語っていただきました。
今月の題は「庭」でした。


放映は、2月21日(日)教育テレビで午前7時〜7時30分です。(再放送は25日(木)午前5時〜5時30分) 


旧正月の月なので、姉に借りた訪問着を着ています。


・白き腹見せつつ窓に停まる蛾の 静かなり月、爪を濡らして   黒瀬珂瀾



収録後、いったん家に戻り、夕方から本阿弥書店俳壇賞、歌壇賞授賞式へ。
池田はるみさんにすすめられて、升酒を少し飲みました。木の香のあまく。


・眼を伏せて擦れ違いたり告知されし人の腕より手首は垂れて   長嶋 信


同じ電車を使う江田浩司さんと途中まで。
共通の知り合いの桜木裕子さんの話が出てしんみりする。お正月に亡くなったのです。
歌を止めて、沖縄で結婚してしあわせになったというところまで風の噂に聞いていたのに、とても残念。私が初めて歌集批評会に参加したのが桜木さんの会でした。


・やさしげに埃をかむり反りかへる葉書の末尾「人生の夏に!」   桜木裕子『片意地娘(ララビアータ)』
虚数なのかもしれないね 薄日さす月曜日には渚へ行かう          〃
・冬は好き その襟もとにかぢかんだゆびさしいれて寒がらせたり       〃