higashinaoko2011-11-20

午後、下北沢へ。
世田谷文学館企画の萩原朔太郎イベント「ロックの国の朔太郎」を聞きに行く。
町田康さんと林浩平さんの対談と林さんのバンドによるライブ、女性詩人による自作詩と朔太郎の詩の朗読の3部立てでした。朔太郎の自意識の持ち味について、聴覚から少し理解できたような気がしました。


 しののめきたるまへ
 家家の戸の外で鳴いてゐるのは鶏(にはとり)です
 声をばながくふるはして
 さむしい田舎(ゐなか)のしぜんからよびあげる母の声です
 とをてくう、とをるもう、とをるもう。

         (萩原朔太郎「鶏」より抜粋)