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現代歌人協会公開講座「対決!現代短歌の前線3」
第2回 石川啄木×寺山修司
超ベテランのお二人との鼎談で緊張しました。
喉もいよいよ痛く、声が出ないかと思いましたが、緊張がよかったのか、本番では咳も出ず。
佐佐木さんから生前の寺山修司のエピソードや、啄木の評伝も出している三枝さんからは啄木の散歩の歌の新しさについてなど、興味深い話をつい聞き入ってしまう私でしたが、読者への歌の世界の届け方の違いなどについて述べました。
時代の違うこの二人について比較して考えるということは今までほとんどなかったのですが、同じ東北出身で
、青春期に挫折を味わった若者の底にある屈折感には共通するものを感じました。
その他風土や故郷の捉え方の差異や父親像、定型観も話題になりました。
・大といふ字を百あまり
砂に書き
死ぬことをやめて歸り來れり 石川啄木『一握の砂』
・ころがりしカンカン帽を追うごとくふるさとの道駆けて帰らん 寺山修司『空には本』
この公開講座は毎月第3水曜日の夜に学士会館で開かれています。
次回は与謝野晶子×中城ふみ子です。
詳細↓
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