higashinaoko2009-10-12


来月出版予定の『らいほうさんの場所』の再校のチェック。
昨年「別冊文藝春秋」に連載していたものです。
ゆっくり手を入れていたのですが、ようやく外海に出ることができそうです。
最初は舞台の密室劇のようなものとして素材を思いついたのですが、ミステリー風の小説として仕上げることができました。
アイディアの種を思いついたのは、もう7、8年前かな。電車の中でした。京王線の、つつじが丘あたり?
『さようなら窓』も京王線で、桜上水あたりだっただろうか。


立っているときと、寝転がっているときでは、思考が変わると、髭さんが言っていたので、アイディアにつまるとコロンと寝転がったりするのですが、これは、ほんとうに寝てしまうので、危険な技です。いや、技と呼んだら、技が怒るか。
わたしの思考など、だれものぞきにこない緑の沼の水泡のようなもので、すぐに空気にとけてなんにもわからなくなってしまうような、とるにたらないものにちがいないでしょうけれど、それでも、


こんをつめて、こつこつ書いてゆきたい。
穴蔵にこもって、しとしとと言葉を並べたい。
できるだけがんばりたい。
と、思っています。



きのう、カボの文化祭で購入した生徒がつくった絵はがき。かわいくて和む。
一枚50円。お買い得でした。
これを描いた子って、たたずまいがそれぞれ絵に似ているんだろうな。


・日の暮るるとき濃く淡く思ふなりだれがわたしを愛しただらう   小池純代