掲載情報
・「en-taxi」27号(9月30日発売)「異端の詩」(エッセー)
岡井隆詩集『注解する者』、町田康『町田康全歌詞集 1977〜』について書きました。エッセイに、二人の似顔絵が添えられていて、ちょっとびっくりしました。
・「母の友」11月号「ぷうちゃんの小さいマル」(童話)
挿画はフジモトマサルさん。童話特集に寄せた一作。依頼されて書いた童話が雑誌に載るのははじめてかもしれません。
他にも意外な人の童話がたくさん読めます。
朝から弱い雨。
イラストレーターの福井若恵さん、翻訳家の那波かおりさん、ミュージシャンの増田裕子さんことケロちゃんと、誘い合ってニューオータニでランチ。
ランチの前に、それぞれのお楽しみをほどこして。(今日までの特別コース)
わたしはスパにてアロマコースの施術を受けました。ゼラニウムの香りの中で、かんぺきにまどろみました。
たくましく有能な女友達がいて、その人たちといろいろ身体のことなど気にしあっていられることが、しあわせなだな、と思いました。一人で仕事をしていると、池に浮かんでいる鴨みたいな気持ちになることは多く、しかし鴨にも鴨世界の苦労がたえないのかもしれず、鴨の気持ちなど一つもわからないのだが。
広いニューオータニで少々迷子になりつつ(いや、それは私とケロちゃんだけだったか)、ラグジュアリーな空間を堪能しました。もしも寄る辺ない身になったとしても、身なりだけはきちんとして、こういうところのロビーで日がな一日通りすぎるひとを眺める、という日々も、悪くはないような気がしました。
ホテルで迷子になったのは、よく似た場所の記憶がつながってショートカットされてしまうせいだと、今日気づきました。ケロちゃんと私が先導した帰り道は、夢の道の再現みたいで、なかなかスリリングでありました。