ホーム社の原さんの快気お祝いを、銀座のハンガリー料理店にて。もとしたいづみさん、樋上公実子さん、イトクミさんとともに。すこやかに美味しいごはんを友達と食べられるって、なんでもないことのようで、なんともいえずうれしいことだと思う。


神保町に移動して、古本屋「がらんどう」へ。ライターの佐竹茉莉子さんの『路地の猫』写真展を見るため。
運良く佐竹さんにお会いすることができ、佐竹さんの著書『道ばた猫ものがたり』(清流出版)にサインをしていただく。
路地の猫たちの瞳は、みな鋭く澄んでいて、かわいい。
好きになった野良猫を庭に気軽に出入りしてもらうため塀に穴をあけてしまったというお茶目な男性の話を、その穴から顔を出す猫の写真の前で聞けて、愉快な気持ちになりました。


夕方、ノダミさんと待ち合わせて、三木聡監督の『インスタント沼』を観賞。
やっぱり三木監督はおもしろい!(私、三木監督の映画は、全部観ています)。物語的な展開がことごとくはずされ、みっともないものが素敵に、かっこよさげなものがヘンテコに見えてくる、そして一山の砂がいとおしい、この奇妙な感覚は、たまりません。小道具や衣装のなつかしくあたらしいかわいらしさも。
その後、広島の味「酔心」で食事しつつ、ノダミさんから先日講演した福島の高校生の感想文のコピーをどっさり手渡される。ぎっしりと書かれた手書き文字に、胸が熱くなる。きちんと内容を理解してくれたことが伝わってきて、言葉は、届くのだ、と思うことができて、ほんとうにはげまされました。ありがとう、あなたたちにいつかまたどこかで、会いたいです、言葉を通じてでも。


ところで、作家の藤谷治さんが、読書日記で、『薬屋のタバサ』について書いてくださいました。
あまりにありがたくて照れくさくもあったのですが、ご本人に許可をいただいて、リンクさせていただきました。
6月13日の分です↓
http://www.ficciones.jp/shimokitazawa_nikki.html


藤谷さんの読書日記には、情熱がつまっています。