北鎌倉

絵本作家のもとしたいづみさん、翻訳家の那波かおりさん、イラストレーターの福井若恵さんとともに北鎌倉へ遊びに行ってきました。(このメンバーは『ゆずゆずり』に出てくる「トクフノカイ」のモデルなのです)
口悦というお店で季節のものを堪能し、東慶寺(縁切り寺として有名)、名月院をめぐり、由比ヶ浜へ。


東慶寺の宝物殿には、なぜか和辻哲郎氏に宛てた、夏目漱石によるマツタケの礼状が。礼状なのに、自分の物語を語っている漱石。他に、縁切り契約書、妖怪の絵の得意なお坊様の絵など。(もちろんお宝は他にもありました)

春の終わりの海には、鳥と犬と赤ん坊と観光客、そして波の間に点々と浮かぶ年齢不詳なサーファーたち。
打ち鳴らして踊るための石を探している人が、海の石は軽すぎてダメだと言っていた。確かに軽い。そして白い。海に魂を溶かしてしまったか。


帰りは窓からずっと海の見える江ノ電にゆられる。
あまり世間の動向をかまわない感じの中高生が乗り合ってきて、ほんのり和みつつ、うたたね。
説明しようとしてなにを説明していたか忘れる夢を見そうになる。