上野久雄さんを偲ぶ会

上野久雄さんを偲ぶ会に出席するため甲府へ。
とてもいい天気で、上野さんの人柄がふってくるよう。

ながらみの及川隆彦さんと岡井隆さんの対談や座談会や生前の朗読などもあり、とても充実した、あたたかい会だった。
座談会で加藤治郎さんが上野さんを「もてなしの人だった」と言っていたけれど、ほんとうにそうだと思う。
まだ歌集を出したばかりのころ、みぎわの大会で紹介してくださり、みぎわの東京の勉強会に呼んでいただき、神田駅構内の小さな、洞のような喫茶店で膝を突き合わすように歌評をしたことが、なつかしい。
去年、お招きいただいたみぎわの大会の帰り際に握手をしていただいたことが最後のお別れになってしまいました。でもその握手は、力強かったです。
桃の咲く頃はきれいですから、いらしてくださいよ、となんども言ってくださいましたが、とうとう果たせませんでした。


・桃の咲くころにいらしてくださいと彼いつの日も水際に立つ     東直子



短歌日記