おがたQ、という女
藤谷治氏の小説『おがたQ、という女』(小学館文庫)の解説を書きました。
発行は6月11日になってます。そろそろ並ぶのかな。
単行本の女性の絵もインパクトがあったけれど、文庫では、まなざしが強い女の子の写真になってます。
藤谷さんの、雪崩のように勢いよく言葉が押し寄せる小説、おもしろいです。同じ世代の映画好きならば、特に。
私ももっと元気に書きたいものです。
いろいろ遅れぎみだけど来週の地方仕事までになんとかしなくては。
今日は、明日のラジオの選歌追加とTVウォッチ(日経13日夕刊)の原稿を書きました。TVの方は結局「ラスト・フレンズ」を。「おせん」の対局にあるようなドラマですが。
さて、先日の穴埋めは「私語」でした。
・私語のごと雨こまやかにめぐる午後魂濡れて臥すと言ふべし 滝沢亘
「私語」といえば「先生に注意される」ことくらいしか浮かびませんでしたが、こんな 使い方ができるとは、目から鱗でした。作者は、若い頃より肺患に苦しめられていたそうです。『断腸歌集』という歌集に入っています。人の声が、恋しかったのかもしれません。
・あの胸が * のように遠かった。畜生! いつまでおれの少年
この歌は有名なので、歌人の方はご存知かもしれませんが、いろいろなイメージが入りそうなので、出してみました。