ほのぼの君

higashinaoko2007-03-09

新聞漫画では最長だという佃公彦さんの「ほのぼの君」(東京新聞)、15451回目の3月7日が最終回だった。
最終回のセリフは「ナーンチャッテ…」。(その横には、「さよならだけが人生さ……」とあり)
最終回にあたり、特集記事が組まれていて、ほのぼの君が、最初、戦災孤児だったことを知る。 それは、一輪の花をうれしく握ることからはじまったのだ。
時世に流されることなく、半世紀も「ほのぼの」を徹底して保ちつづけるというのは、一種の哲学だと思う。


昨日は編集者と新連載の舞台を散策。
ティム・バートンの映画に出てくる街のような、と言われ、そう言われればそんな気もする。


現代詩手帖四月号の中原中也特集のアンケートを書く。
中也でいちばん印象に残っている詩とその理由を書けとのことで、ううむ、と悩んだあげく、「別離」にする。
「こんなに良いお天気の日に/お別れしてゆくのかと思ふとほんとに辛い」
「北の海」も好き。
「海にゐるのは、/あれは人魚ではないのです。/海にゐるのは、あれは、浪ばかり。」
特集、楽しみなり。


夕方、原宿にて会食。
ジュレ、と呼ばれるものが喉を通ったとき、21世紀に住んでいるのだな、と感心する。