晴れと地震

 午前中、文學界「読書遍歴」のインタビューのための本をピックアップして仕事場に運ぶ。この間風媒社から送ってもらった、表紙写真のためのポジをインタビューの写真に使おうかな、と思い立ち、駅前へ。
 ついでに置き忘れていた自転車をひきとって、ああそうだ、お茶菓子も、と栗饅頭を買って帰る。

 午後2時、写真を受け取って、駅にニワケンさんこと丹羽健介さんと仕事場へ。
 ほんとになにもないんですね、と言われる。ええ。アロマ蝋燭とお線香とお茶しか置いてないですからねー。

 そしてなんと4時間、えんえんとしゃべり続ける。3分の2は子供の頃の話や、昔話の語りのボランティアをしていた事や好きな小説、短歌を作りはじめて最初に読んだ本のことなど。そして3分の1はオセロの話(笑)。今までの流れとは違う、まるで渋さから遠い話しだったかも。
 丹羽さんはやさしく穏やかで、こちらの一方的な話しもちゃんと拾ってくれて、聞き上手なので、とても話しやすく、あっという間の楽しい4時間でした。自分の恋愛感を、少し引きだしてもらえたような気がします。熊やロボットと恋におちてしまうような(?)。

 ドアをあけるととっぷりと陽がくれかけていました。
 遠いところ、ありがとうございました。あんまり長く話しすぎて、まとめにくかったら、ごめんなさい。よろしくお願いします。
 11月7日発売の「文学界」に掲載予定。おたのしみにー。写真はサキちゃんが撮ってくださったものを使用しました。サキちゃん、ありがとう(事後承諾でごめんなさい)。

 駅に丹羽さんを送っていく途中、路上でアクセサリーを打っている向井ちはるさんに声をかけ、丹羽さんを紹介。
 こういう待ちあわせをしていないけど、いる、いた、言葉を交わす、って、なんか、いい。

 午後6時半ごろ家に帰ると、リンにご飯は?と効かれ、髭さんにもご飯は?と効かれる。そして、地震あったろ、と言われたのだけど、覚えがない。ちょうどオセロについて丹羽さんに熱く語りながら、歩いていたころだったのだろう。
 新潟が揺れ続けて、とても心配。本田瑞穂さん、大丈夫だったかなあ。

 夕御飯は、もう時間も時間なのでお好み焼きにしようと思い、髭さんとお買い物へ。数ヶ月ぶりに「お話の会」の弘田さんにばったり出合い、たてかえていただいていた会費をお渡しできた。よかった。話題にすると、人を呼ぶものなのね。


 明日、24日(日)毎日新聞朝刊に新作5首が載る予定です。現在の愛の想いを閉じ込めました。ぜひ、読んでください。