夕方、赤坂の「橋の下」へ。
久米貴さんプロデュースのひろたえみ聖誕祭ライブにお招きいただきました。
私は、『十階』一週間分と、「飛ぶ教室」に掲載した「コニャック先生の船」と「三人のユタ」を朗読し、雪舟えまさんと、かけあいの即興話をしました。
雪舟さんからいただいた題は、ひろたさんの飲んでいた「コーヒー」。一昨日の夜から目が赤いことが気にかかっていたので、赤い目でコーヒーの粉を探しに出かけるところからスタート。
コーヒーのことを誰も知らない街。
コーヒーを知っている、針金を探していたウサギ。
罠にかかったままのウサギのお父さん。
お父さんを逆スパイラル思考の中から救い出す私。
そんな話が完成しました。


久米さんのオムソバの歌、ひろたさんの歌声と宮澤賢治、宮沢さんのスイーツ侍、スリリングサーティーと吉田さんの二胡、すべてやわらかくあたたかく空気にとけていった夜でした。
ここでもケーキとスリリングサーティーの楽器と雪舟さんの歌声(ハッピーバースデイ、ディア、おふたり)でお祝いしていただきました。ろうそくを三本ふき消しました。ずいぶん本数が足りませんが。
なつかしい人にも逢えて、ひととき時間が巻き戻ったような夜でありました。


・とても私。きましたここへ。とてもここへ。白い帽子を胸にふせ立つ      雪舟えま