夕方、下北沢へ。
赤刎千久子さんと喫茶店「いーはとーぶ」にて打ち合わせ。
ARTISTに移動し、午後7時より、赤刎さん企画の朗読会「東京音図」。
朝、とてもいい天気だったのに夜には雨がちらつく中、たくさんの人に来ていただき、ほんとうにうれしかったです。

私は、毎朝の空の様子ツイートと、震災以後続けている朝の一首を、6月から当日までピックアップして、掲載時刻とともに読みました。季節は、案外早くめぐって過ぎ去ってしまうものよ、と思いながら。物理的に書けなくなるまで続けようと思っています。
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それから復興書店のメールマガジンいしいしんじさん編集)に寄稿した秋の新作と初心にかえって連作「草かんむりの訪問者」と初めて書いた小説「夕ぐれの日なたの国」(『長崎くんの指』および『水銀灯が消えるまで』所収)、そしてこの日同じ時間に偲ぶ会が銀座で開かれた辺見じゅんさんを追悼する意味で『耳うらの星』から「鳥の記憶」を読ませていただきました。


赤刎さんは、たくさんの本を両手でさばきながらのブックジョッキー。かっこよかったです。「妹」文学と、「病妻」シリーズ。一人の人の声で読みつがれる「病妻」は、みな文体は違うのに、同一人物の魂がやどっているようで、なかなか怖くてよかったです。


・新涼の月射す窓へやはらかな椅子を置き換ふわが死者のため    辺見じゅん『秘色』