ヤナギヤさんとお昼とケーキをご一緒して、上野の国立近代美術館へ。会場で短歌研究編集長の堀山さんと目が合って、お隣の席へ。
朱花の月」公開直前イベントの一つ万葉の歌についての鼎談を聞きました。万葉集の世界を作品にしている漫画家の里中満智子さんと歌人穂村弘さん、河瀬直美監督の鼎談でした。
歌に残された愛の思いと、時代背景を重ね合わせつつ、それぞれが抱いている愛についてのイメージが浮き彫りになって、おもしろかったです。


イベント後、根岸の古い民家を改築したカフェの二階へ。

河瀬監督と、男女の愛や、舞台となった飛鳥地方の話などを語りました。
とてもまっすぐな視線を放つ河瀬監督のきれいな瞳に内心どきどきしつつ、「朱花の月」を観て気付いた愛というものの怖さや深さ、いとしさについてお話できたのではないかと思います。
対談は、映画公開の初日でもある9月3日(土)の「朝日新聞」に掲載予定です。



対談に合わせて河瀬監督の作品をいくつかまとめて観たのですが、どの映画も静かに強く、激しく魂にふれてくるのです。



・ふりかえるときの瞳の底ふかく穴に眠りにゆく赤い蟹    東 直子