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夕方、八丁堀へ。
ミュージシャンの大野まどかさんに「さざなみ編み機」のライブにお誘いいただき、私はパフォーマーのほいのさんとの即興詩の朗読をしました。
●出演
織夢、雪舟えま、大野まどか、東直子 + ほいの、穂高亜希子 with 吉田悠樹、服部将典
リハーサルで、今までの練習では一度も使ったことがないピアノを急きょ使うことになり、暗闇とピアノ、光と無音とピアノでのパフォーマンスとなりました。白いシャツと斜めストライプのネクタイでおしゃれをしているほいのさんのパフォーマンスから、茶碗を二つ、一つは微妙に大きい茶碗を、海岸通りのむこうの海のさざ波編み機が編み出すさざ波をけちらして海の深くにおつかいに行く少年の話が私の口からこぼれ出ました。そして千年後に、海に浮かんでいる二つの、大きさの違う茶碗。8割方なにをしゃべったか、忘れているわけですが。
雪舟えまさんがひとりで、しんしんとウィスパーボイスで朗読された詩と短歌は、しずかに胸に沁みました。
その雪舟さんとの二人での朗読会もひそかに進行中です。
また、二胡奏者の吉田さんのいる「カナリヤ」との合同ライブは一度震災で中止になりましたが、9月に実現できることになりそうです。近いうちに告知を出しますね。
・はだしのそこにしらせをうけて
まいまいかぶりあたまにかぶり
おもいのたけはひとりのもので
ひとりのものはきえてなくなる
うまれてくるよおなじからだで
みてきたことをはなしておくれ
しってることをもやしておくれ
ミトンさんの歌(抜粋)『私のミトンさん』
ライブがすべて終わったあと、出演者と「七針」の林谷さんとで写真を撮りました。とてもいい写真が撮れていた気がします。おそらく二度とはない、組み合わせの集まりでした。すべて現実ではないような時間でした。