午前中に徳島市立高等学校( http://www.tokushima-m-hs.ed.jp/ )、午後に徳島県立城北高等学校( http://johoku-hs.tokushima-ec.ed.jp/)にて講演をしました。


昨年までは、短歌創作の秘訣のようなものを中心に話していたのですが、今年は大震災のことなどもあり、私たちが生きていくうえでの詩歌の役割を考慮した内容にしました。
揺れ動く気持ちを支えたり、なんでもない日常がいとおしく思えたり、こんなふうに思っているのは自分だけではない、と意識を開いたり、短い言葉だからこそできる届き方や記憶の仕方があると思います。
一人でも、一首でも、言葉のひとかけらでも、心に残り、生きる助けになることがあれば、うれしいと思いました。


城北高校で校長先生に挨拶をしていたとき、むこうからお茶を運んできてくれる女性が紀野恵さんに似ているなあ、と思ったら、紀野さん本人でびっくり!
本人がいらしているとは知らず、高校生に伝えたい短歌としてレジュメにも作品を引用させていただいていたのでした。
『短歌パラダイス』の歌会でご一緒して以来、15年ぶりの再会でした。
以前と同じようににこにこと鋭くて、うれしい気持ちです。



ふらんす野武蔵野つは野紫野あしたのゆめのゆふぐれのあめ     

 紀野 恵『さやと戦げる玉の緒の』


夕方、汽車に乗って阿南へ。