渋谷のサラヴァ東京にて、「ロベール・ドアノーの写真人生」というイベントに参加してきました。
ドアノーが生前最後に撮影した緒形拳さん撮影の様子を映したフィルムの上映、ドアノーのエッセイ集『不完全なレンズで』を翻訳された堀江敏幸さんとドアノーと晩年もっとも親しくしていた写真映像作家のピエール・バルー氏と会のプロデュースをされた大竹昭子さんとの鼎談がありました。

映像や写真を投影しながら、写真を撮るということ、そしてその写真の背後にあったもの、感じ取れるものなど、様々な発見があった気がします。

ドアノーの写真に出てくる人たちはみなとてもチャーミングなのですが、子どもから大人まで、一人ひとりがその時代の瞬間の必然性をまとっていることがよくわかりました。

堀江さんのパリ郊外の学生時代の暮らしぶりをお聞きできたのも、楽しかったです。


・家族写真を撮らむと四人茱萸の木の薄き空気の下におさまる     佐伯裕子