higashinaoko2010-10-24

「ニッポン全国短歌日和」当日。
朝8時にNHK入り。
選歌しつつのリハーサルののち午前11時より午後4時半までの生放送始まる。
選歌しつつ選評。
選歌の束より対象候補作選出。
紅白によるディベート、解説の永田さんからの質問コーナー、決勝戦の30秒アピール。
と、5時間半もあるのに、ずっとあわてていました。
私の選んだ歌が永田さんの質問に助けられこともあって大賞になりました。


・亡き父の布団の綿を打ちかへし明るき昼の冬陽に当てぬ    大田千枝


悲しみの時間から家族が再生していく時間を丁寧に詠んだ秀歌だと思います。
「明るき昼」がないと寂しい歌になるところですが、この言葉が気持ちを代弁してもいるのだと思います。



・クラス一水道水をうまそうに注ぐあなたの一途な体    内藤瑳紀


こちらは私の選者賞です。「一途な体」という表現の醸し出す切なさに特に魅かれました。