higashinaoko2010-04-22

夕方から阿佐ケ谷へ。
ひらたよーこさん主催の「あなんじゅぱす」ライブへ。
今回は谷川俊太郎さんの12の連作詩「少年」に、よーこさんと矢野誠さんが曲をつけたもの。

詩人の言葉が肉体を通って、清らかな歌声にふるえる空気。共鳴と共感。
一人の幻の少年が、振り返り、語り、泣いて、なにかを告げて、うれしそうに去ってゆきました。
人の声には、さまざまな魂が親しい。


小さな椅子を並べたライブ会場の左隣は、偶然谷川俊太郎さんその人がすわっておられて、緊張しつつ、とても幸福でした。
好きな人たちにも久しぶりに会えて、冬のように寒い春の夜は、幸福でありました。



  ぼくを愛してくれる未来の仔犬が
  岬の一軒家のテラスでしっぽをふっている
  あいつに会える日がくるまで
  ぼくはまいにち日記を書きつづけている
          谷川俊太郎「未来の仔犬 少年三」より