higashinaoko2010-04-03

4月なのに肌寒い。
午前中、近所の桜のあるところをそぞろ歩く。
縦長の芝生に4本のソメイヨシノが並ぶ宝野公園は、壮観でした。去年亡くなった布施さんに教えていただいたのです。


夕方、新宿の文壇バー「風花」の朗読会へ。
古井由吉さんの呼び掛けで10年続いてきた会。今夜が最後だそうだ。
古井さんと町田康さんと柄谷行人さんと三人の声を、文学に関わる人たちとともにじっくりと聞くことができました。
古井さんは、最新刊『やすらい花』の中に挿入された独吟の連歌を朗々と、町田さんは『テースト・オブ・苦虫4』と未刊のエッセイをリズミカルな大阪弁で、柄谷さんは「新潮」掲載の、英文学者ミヨシ氏についての追悼エッセイを淡々と、朗読されました。
みなさんすばらしくて、その場にいられたことが、ほんとうに幸福でした。ボトルキープされた山崎たちが淡く光るのを見つめながら、この時間がずっと続けばいいのに、と思っていました。
このすてきな場所での朗読会が今夜で終わりというのは、とても残念。
会の様子は、↓でみることができます。
http://www.ustream.tv/recorded/5925909



・声きよい君をとおしてわたくしはありとあらゆる動物の妻   大滝和子