創作をしたものを発表するからには、どんな批評も受ける覚悟でいなければならないと思ってはいても、ネット書店のレビューというのは、非常に目立つ場所で、特定の人からの理不尽な批評を受けつづけると、悲しく辛く絶えられない、という思いを、実は連休中にずっと抱いていました。そういう気持ちになること事態、みっともないのではないか、とぐるぐると思考が回って止まらなくなっていたのです。

その後、担当編集さんや物書き仲間に相談して、今はすっかり冷静になりました。

歌人枡野浩一さんが、そのレビュアーnaonao703さんについて、枡野さんらしく詳細に書かれています。

考えさせられる点が多いので、アドレスを貼らせていただきました。

http://masuno.de/blog/2009/05/08/post-55.php

私はこの人に常に追いかけられているような気がして追いつめられていましたが、1000以上のレビューを書いていることを誇っているこの人に、嫌な気持ちにさせられている人はかなりの数にのぼるようです。

誰でも匿名で書き込めるレビュー。

もしも個人的な怨恨がらみで書かれつづけたとしたら、創作者として殺されることも十分にあり得ることだと思います。

よほどの罵詈雑言でないかぎり、ネット書店も庇護はしてくれません。

結果的に誰かを傷つける行為であっても、やっている本人には悪意があるという自覚なしに、善意として活動している場合もあるかもしれず、そうなるとかえって手段は立てられず、恐ろしいと思うしかない立場に追いやられるのが実情なのです。

ネットで創作物が売買されるようになり、それが一般的になってきたことで、心構えをしておかなくてはいけないのかもしれない、とささやながらも一作者として思うのでした。