もやもや

月末閉め切りの原稿についてもやもや考えつつ、事務的な作業。
は、両立するはずもなく、もやもやしたまま過ぎ去った一日であった。
であった。と言っていてはいけないのだが。
今日発売の「an.an」で、『さようなら窓』の著者インタビューを掲載していただいています。
記事の中で、小川洋子『物語の役割』、穂村弘『短歌の友人』、よしながふみ『あのひととここだけのおしゃべり』を、私からの推薦本として紹介しました。

さて、昨日の穴埋め問題の歌の答えは「偶然」。こうなります↓

遊ぶ子の群れかけぬけてわれに来るこの偶然のやうな一人を抱けり   川野里子


群れの中から偶然やってきたような気がした。
自分に向かって無心にかけてくる子の運命的な結びつきに、ふと不思議な感覚、あるいはかすかな違和感を覚えた。言い得て妙な気がします。
今こうして生きてるのも「偶然」が重なって結果なのですよね。
おだやかでやさしいけれど、ひんやりした怖さも含んでいる歌ではないかと思う。
そして、本日の出題。

初夏の雨にぬれたるわが家の白き * * のさびしかりけり


初夏なので、初夏の歌を。