枕が変わると寝つけない
のは、農耕民族の血が濃いせいなのか。朝起きたとき、まだ、あれ、ここはどこだろう、と、いまだにぼんやり思う。
家の窓から見える、そびえたつ、某ビルの夜。
光りながらやってくる怪獣めいている。
「ゆずゆずり」12回目の原稿を書き、「薬屋のタバサ」7回目の校正。
家ごもりの日だった。基本的にこもるのが日常なのだけど。
ゆずゆずりって、前の住所にちなんでつけたタイトル。
まさか引越してしまうことになるとは、つゆほども思わずに。
「かばん」2月号では、市ノ瀬桜さんの追悼特集が組まれています。
市ノ瀬さんの過去の作品の中から、選をさせていただきました。
・永遠と呼べるなにかを探してるあたしは螺旋階段が好き 市ノ瀬桜
・夜景ってひとりで見ても綺麗だねぼやけてにじむにじむぼやける 〃
・サヨナラの意味を初めて知った時あたしはいくつだったんだろう 〃
お会いしたことはなかったけれど、心が、身近な気がしていました。
ご冥福をお祈りいたします。
*短歌日記