こんなにお天気のよい日に

土曜日、某契約の打ち合わせ(ややこしい)、後ラジオ。「駅名短歌」がおもしろかった。駅の名前って、名前だけで胸に沁みるものがある。この名を毎日毎日思いながら生きているひとが、この世に何人も何人もいるのだ、と思って。


日曜日、所沢の小手指の 三ケ島公民館にて「現代短歌と 三ケ島葭子」の鼎談。
司会の松村由利子さんが「子どものうた」、佐藤弓生さんが「耳を澄ます歌」、私が「動植物の歌」とテーマ別に検証。最後のまとめをふられ、「病弱のまま四十歳で亡くなった葭子に比して、只今健康で表現する機会を与えれていることのありがたさ」みたいな事を口走り、それはほんとうにそう思いつつ、葭子のように子どもが10歳くらいで消え去った方が何かとうつくしい思い出になれるのかも、と、ほのかに思う。


帰り道、現在毎日連載中の「ふらんす堂」のある仙川(同じ京王線沿線)にふと寄ってみたくなり、降りる。再開発されて綺麗な場所と、昔ながらの商店街のある通りとが共存していて、なかなかよい街。


・色づきて一つ見いでしさくらんぼみれば幾つも葉かげに赤し      三ケ島葭子


短歌日記