花の命
今日の雨で桜もほとんど散ってしまいそうですね。
・散る桜残る桜も散る桜 良寛
と、前置きをおいたところで、本のご紹介。
斧谷彌守一編『心の危機と臨床の和 花の命・人の命 土と空が育む』(人文書院)の中の「花が花開く・言葉が花開く──「たま」をめぐる式子内親王/東直子の歌」という文章の中で『愛を想う』の歌を詳細に論じていただきました。
短歌評論の中で論じられるのとは又違った視点で書いていただいて、とても興味深いものでした。
「多様な学問領域から重層的に現代日本の感性のあり方を考える」というコンセプトの本で、学術書的な側面をもちつつも装丁も美しく、文章もフラットで読みやすいので、興味のある方、お読みいただければ、うれしいです。