自転車が

盗まれてしまいました。

うっかり鍵をかけそこねた次の日には、駐輪場から消えていました。
か、かなしい。。。

警察に被害届けを出しに行って、判子は? と訊かれ、あります! と100円均一で買った判子を誇らしげに示すと、ゴムのはダメです、と言われてしまう。
ゴム、ゴムだとなんであかんのです? と、こころの中で思っていると、指でお願いします、とのこと。

「拇印」だと思い込んで、親指を立てたら、左手の人さし指でお願いします、と言われ、赤と黒の両方があるスタンプを出され、判子がわりなんだから、と思って、赤い方に指をもっていこうとすると、「黒で」と言われる。

名前の横にくろぐろと指紋を取られ、ふくざつな心境でいると、あ、ここも、と言われる。警察官の方が書き間違えた住所部分である。え、わたしが間違えたんじゃないのに、わたしの訂正指紋を? と、不如意な気持ちになりつつも、指紋する。

石油ストーブの匂いの派出所を出ると、とっぷりと日も暮れていて、寒い。失くした自転車が恋しい。

つい、赤い自転車を見つけると、そばに寄って、確認してしまう、今日この頃でした。