曇のち晴れ

 NHK学園の全国大会のジュニアの部の予選会のために、学園へ。ちょうど駅で今泉さんと一緒になり、絵手紙の先生とともにタクシーで会場へ向う。絵手紙の先生が抱えておられたローリエの生木を一本いただく。枝ごと干して使えそう。嬉。


 ジュニアの部の予選。小学生の部は、どれも柔軟な言葉づかいや発想がおもしろくて、目安以上にとってしまい、泣く泣く削る。選歌のとき、笹さんが盗作にめざとく気づく。なんと前田夕暮の「向日葵は金の油を身に浴びて…」の歌を。大胆な小学生め。中学生の部は、類歌が圧倒的に多く、選に苦戦。苦戦しつつも午後4時半ごろに終えて、会場をあとに。


 渋谷へ行き、「ドゥ・マゴ」賞授賞式へ。今年の審査員は浅田彰氏、受賞作は田口賢司氏『メロウ1983』(単行本では『メロウ』)


 会場についた時には、選評やコメントはすでに終っていて、聞き逃し、残念。


 今年も久世光彦さん、詩人の蜂飼耳さん、日和聡子さん、讀売新聞の鵜飼さんたちとお会いして、雑談など。長身金髪のおしゃれな男性を鵜飼さんに紹介してただいたところ、「群像」の編集長でした。ちょっとびっくり。


 パーティー後、久世さんたちとお茶を飲む。日和さんが「新潮」7月号に発表されたという小説を久世さんが激賞されていた。これは読まなくては。「新潮」12月号にも新作が掲載される予定だそうです。


 その号に、わたしも宮崎誉子さんの『セーフサイダー』の書評を書く予定です。明日〆切(汗)。


 電車でご一緒した朝日新聞のKさんが仙川に住んでいらしゃると訊いて、とっさに『仙川心中』(辰巳泰子著)って歌集があるんですよ、と微妙なことをくちばしってしまい、とっさにしまったと思い、でもしずかな住宅地ですよね、仙川、とか行ったこともないのにとりつくろっていると、仙川は浅くて、大宰のようにはゆかないでしょう、とKさんは、おだやかに答えてくれたのでした。仙川を見に行きたくなりました。


・わたしすぐに死ねって思うし口にするから川をみにゆかなくちゃ  
                               『愛を想う』より