地元の映画館に朝イチだけやっているティム・バートン監督の「ビッグ・フィッシュ」を観に行く。とてもよかった。すごくよかった。
父親のホラ話が映像として立ち上ってゆくのだけれど、それがすべて祝祭感があって、陶酔してしまう。モノクロ写真にあとから色をつけて「総天然色」にしたような、なつかしい、カラフルな世界が、すごく好きでした。みな裸足でくらす街の人々のやわらかそうな服がとてもかわいい。この監督の世界観がとても好き。愛も死も奇形も孤独もすべて祝祭の中へ。
最近では1番泣いてしまった映画でした。
・あたたかな指紋の残る水飲み場 魚を抱いて会いにゆきたし 東直子