夕方、淵野辺へ。
「マームとジプシー」の芝居、「ドコカ遠クノ、ソレヨリ向コウ 或いは、泡ニナル、風景」を観劇。
反復される動きとセリフと場面に脳が撹拌されて、非常に新鮮な演劇体験でした。
日常のどの瞬間もクライマックスに成りうることを体感させてもらったような。
初めて観ましたが、とてもおもしろかったので、又観にゆかねば、と思いました。

午後、ニッポン放送「上柳昌彦のごごばん!」に出演しました。
『十階』の中の歌や、『トマト・ケチャップ・ス』についてなど、30分ほどじっくりお話させていただきました。非常に楽しい時間でした。
番組に早速歌を送って下さる方もいて、反応の早さにびっくりしました。
上柳さんとアシスタントの増山さやかさんにも短歌に興味を持っていただいて、また短歌の話などできればいいなあ、などと思いました。
番組の内容等は、↓に詳しく掲載していただきました。

http://www.1242.com/program/gogoban/2012/06/20/

higashinaoko2012-06-10

朝、帯広からグリーンアスパラを送っていただく。
新鮮で実に美味しい。ほんのり甘くて、味付けしなくてもいいくらい。


夕方、春日のシビックホールへ。
短歌の審査員として参加した「しいか.com」http://xn--n8jo8a.com/ のイベントへ。

声優さんによる名詩名歌、選者賞作品の朗読、谷川俊太郎さんのビデオ出演、朝吹真理子さんの詩の朗読など、様々なジャンルが「言葉」を介してせめぎあう刺激的な会でした。

学会仕事の終わった髭さんと、レンタカーを借りて、糸島へ足をのばしました。
父がそこに家を建てたので、福岡から引っ越して、一年だけ住んでいたのです。


住んでいたころは糸島郡だったところが糸島市にかわっていて、住所からはたどれなかったのですが、染井という交差点を目印に行くと、住んでいた家に辿り着きました。
今はもう人手にわたった家なので、遠巻きに、しかし熱心に眺めていると、畑仕事をしていた人に声をかけられました。
私たち一家のことも覚えていてくれて、いろいろ話しこんでしまいました。
山に続く道を少し歩くと深い森に続いています。
劇的に変わったところもありましたが、ここは全く変わらない、というよりますます深度を深めているようです。

中国新聞のフォトエッセイに書きました。

http://chupea-mura.jp/circle/article/;jsessionid=BDEA59E226CB72E48112E06B1855CA54?cid=29&aid=9328


昼間見た、糸島の海は、今までみたどんな海よりも水が澄んでいたように思います。

私が住んでいた四十年前にはなかった地下鉄に乗り、かつて住んでいた町、唐人町へ。
住所を頼りに探すと、アパートの前にあった川がなくなっていて、住んでいた社宅のアパートもマンションに変わっていました。
姉と一緒に通っていた幼稚園、小学校はそのままの佇まいで存在し、小学校の前のよろず屋さんも健在で、看板さえも同じままでした。
すっかり忘れていたものが、ああそうだったこんな路地だった、と記憶がざわざわと蘇りました。
紙芝居屋さんが来ていた公園もありました。
福岡の木々、住宅地に生えているものとしては、こころなしか大きいです。


福岡市内には、人魚のお墓もありました。