午前中、岩波ホールへ。
アラン・レネ監督の『風にそよぐ草』観賞。
女性の財布を拾ったことをきっかけで、その女性に強い思い入れを抱くようになる初老の紳士が主人公なのですが、いろいろな映画的予測展開を次々に裏切られ、ぽかーんとしつつも心の内側でかなり笑ってしまいました。
89歳の監督、ということで、客層は正しい樟脳の匂いの漂うシニア層が多かったですが、幅広い層に「あれはどういうことなのか?」を話し合いたい、おもしろい映画でありました。
監督の『去年マリエンバートで』をまた観たくなりました。



・九州のかおりほのかな眉上げて「ずいぶん迷ってたどりついたよ」         東直子『春原さんのリコーダー』