夕方、如水会館へ。
「短歌研究賞」(花山多佳子さん、柏崎驍二さん)「短歌研究新人賞」(馬場めぐみさん)「短歌研究評論賞」(梶原さい子さん)の授賞式。
それぞれの人の真摯さが伝わる味わい深い受賞者挨拶と選評に胸打たれる。
年齢を重ねたやわらかさとユーモア、若い人の純粋な鋭さ。
自分は何をしてきたのだろうかと、足下を問いただされたような気がしました。
パーティーは、学生短歌の方も多く見えていて、活気に満ちていました。
一行のよき詩を求めるためにこんなにたくさんの人々が集っているのだと思うと、感慨深いです。


・わが家を避難所に借り住む人がこまごまと取る庭の春草   柏崎驍二「短歌研究」 2011年9月号
・ひとつ蝉はやく啼けどもそののちを忘れたやうに蝉の声なし  花山多佳子「〃」〃
・はっさくの薄皮ひと房ずつ剥いてゆるやかに瑞々しくなる身  馬場めぐみ「〃」〃