いよいよ念願の雪舟えまさんとの朗読&トークの会「オレンジの秘密」(夏を惜しむ)当日。八丁堀の「七針」へ。


先日引いた風邪を引きずっていくと、雪舟えまさんも北海道帰省の折りの風邪を引きずっている。
風邪コンビ。
でもがんばりました。
40分ずつのソロと、トーク5分、そこから即興のリレーへ。
雪舟さんが、「七針」の舞台のにたらしてある絨毯にふれながら、「絨毯」という題をいただき、私から脳に生まれた物語を。
目を閉じて話す叔父さんの遺言、二階の赤い絨毯をめくってはいけないよ。めくってはいけないと言われるとめくりたくなり、よその家の絨毯をめくりつづける。ある日2階から飛び降りて、あまり仲のよくない子の家の絨毯をめくると地下へ。地下ではおはなしの会。女の人ふたりが奈落の底へ行って帰ってきた人の話をしている。と、無賃入場がばれて奈落の底へ。眼鏡をかしてくれたその家の子が、奈落の底から誘導してくれる。まぶたの裏で物を見る叔父さんと新しい友情の物語。絨毯をめくる、というのは、世界の秘密をかすかに見てしまうこと、だったのかな。


ソロでは、雑誌掲載の新作と『愛を想う』の短歌、ミトンさんの中の茜と母の会話、そしてかつて雪舟さんからもらった「だるま」という題でつくった「赤いオオカミとだるま」という話を朗読しました。


身体も気持ちもしびれたような不思議なオレンジ色にそまりつつ、イベント終了後、雪舟さんと太田ユリさんとで麺類をすすりました。お互い風邪っぴきの中、お互い

おつかれさま!
ご来場のみなさん、七針の林谷さん、ほんとうにありがとうございました。