higashinaoko2011-06-26

夕方、オリオン書房ノルテ店にて、東直子歌集『十階』(ふらんす堂)と穂村弘著『短歌ください』(メディアファクトリー)の出版記念企画「短歌の秘密」。
 3月に行う予定だったのですが、震災の影響で中止になったため、仕切り直してまた行うことができました。
 前回予約してくださった方がふたたび予約をしなおして下さったりなど、ほんとうにありがたいことです。
 普通に行きたい場所にいけるって、なんてしあわせなことなのだろう。

 ということで、すでに20年近い知りあいである穂村さんと、1000年以上の歴史を持つ短歌の秘密について、語りあいました。
具体的にはそれぞれの本の中の作品に触れつつ、普段感じている細かい発見のことなど。
 どういう話の流れだったか忘れたのですが、わりと最近穂村さんがおねしょをした話になったり、ハダカデバネズミの話になったり、しました。
 「記憶」をテーマに歌も募集していて、新しいいい歌をいろいろと読ませていただきました。すべての短歌は記憶を詠んでいるともいえるのですが、やはり子供のころの体感的な記憶は特別なのだな、と思いました。


・帰さないと言はれたことのない体埠頭の風にさらし写メ撮る コーネル久美子『短歌ください』


・冷蔵庫にトマト一つが黒くなりダメになったねえとつぶやく  東直子『十階』


右上のお花は、二人の共著『回転ドアは、順番に』の中にでてくるひまわりに合わせてノルテ店の方が用意してくださった、テーブルの花かごです。いただいて帰り、キッチンに飾りました。