天気一転よく晴れたので、多摩川べりへ遊びに行く。

鮒か鯉しかいないと思うけれど、子ども連れの釣り人がのんびりと釣り糸を垂れている。

千年も前からこんなふうだったように、川の水の流れはとてもしずかでした。


藤棚には藤の花がかんざしみたいに下がっていて、その間を小さな虫が飛び、ながめていると、虫がぶつかってきます。藤棚の下で本を読んでいたので、虫のことを邪魔だな、と思いましたが、命をつなぐ蜜を集めるのに必死なあちらも邪魔な!としんそこ憤慨していたに違いありません。


宿り草に宿られたまま桐の木がいっせいに咲いていました。
北原白秋の第一歌集のタイトルにもなった桐の花。
モダンな容姿の花だと思います。


・石崖に子ども七人腰かけて河豚を釣り居り夕焼小焼     北原白秋