higashinaoko2009-09-16

吉田修一さんの新作『横道世之介』について、吉田さんと、毎日新聞社にて対談しました。
ほぼ初対面にての対談でしたが、端正な吉田さんにじっくりと登場人物の秘話などお聞きし、その魅力を堪能させていただきました。
記事は、28日(月)の毎日新聞夕刊に掲載される予定です。


夕方聴講予定の公開講座まで時間があまったので、どうしようかなと思っていたところ、神保町花月に遭遇し、のぞいてみるとトリュフォー特集をやっていて、時間がちょうどあうので観る。「あこがれ」と「ピアニストを撃て」の二本立て。映像うつくしく、女の子はかわいく、音楽も心地よく、しかし、おわったあとなんとなく「ムッ」とした気持ちになる。微妙に勝手で都合がいい感じがどうにも。


学士会館の短歌の公開講座へ。
今月は、親子対決ということで永田和宏、紅親子と、小島ゆかり、なを親子がパネリスト(司会/穂村弘)。
作品とプライベートの狭間に立たされたパネリスト、という感じでデリケートな部分も含みつつ、短歌一家の日常がなまなましく伝わってきたことでした。気がついたら短歌が身近にあったという紅さん、なをさん。その早成ぶりと、素朴な雰囲気のとりあわせが絶妙でした。


・人はみな慣れぬ齢を生きているユリカモメ飛ぶまるき曇天   永田 紅


こんなに鋭い境涯詠的な歌を、20歳で作ったなんて。