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空も曇っていたし、日蝕の姿は見ていないのですが、2009年のこの日が日蝕だったことを、記録しておこうと思い、タイトルにしてみました。いつか思い出すときはくるかなあ。一生思い出さなくても、なんにも困りはしないけれども。
夜に、皆既日蝕の映像をぼんやりみていたら、突然ポケモンの絵に切り替わりました。皆既日蝕でできるダイヤモンドリング(?)の映像が出てくるそうで。天体ニュースからまさかの映画宣伝でありました。
夕ご飯に灰干しの鯖を食べました。灰の中にいたせいか、水分があんじょうとどまっていて、生のものより旨みが濃いです。
しかし斎藤茂吉なら日蝕エピソードで30首は作ったかも知れない、と一首も作れなかった私は一日の終わりにふと思いました。
二時間あまり机のまへにすわりしが渾沌として階をくだりぬ 斉藤茂吉
バケツより雑巾しぼる音ききてそれより後の五分あまりの夢 〃
きさらぎの二日(ふつか)の月をふりさけて恋しき眉をおもふ何故(なにゆゑ) 〃
どれもなんにもしていないにひとしいのに歌ができている。
机に座ってなんにも書けないときはそのことを書けばよいわけなのか、と感心するけれど、なかなかそんなことは、できません。