その日のまえに

午後、新宿の角川シネマへ。
大林宣彦監督「その日のまえに」(原作・重松清)観賞。劇場が小さかったのだが、ほぼ満席。


余命いくばくもない妻と、かつて二人で住んでいた町を訪ねる。
そして「その日」にむけての家族の日々。
大きな物語で、胸に沁みる内容なのですが、大林ファンタジーワールド健在で、意外な映像のさしこみと展開に、長時間の重いテーマながら、少しも飽きることなく、とてもよかったです。
主人公のナンちゃんはイラストレーターの役なのですが、その絵がすべて木内達朗さんの絵で、すてきでありました。
健気なヒロイン、永作博美さんの似顔絵に、真っ赤なトマト。
そして、とってもいい人たちばかりが出てくる中で、歌人笹公人さんが、永作さんのお兄さん役としてスパイシーに出演されていて印象的です。錯乱のおにぎり、など。


それにしてもエコバックには、あんなものも入れられるの……。