つつじの匂い

朝、赤米入り御飯。
昼、焼き肉、ナムル
おやつ、豆腐ドーナツ
夜、きつねたぬきそば、そら豆、たこ入りちくわ


夜中にやっと仕上げたぷらむ短歌会の資料を投函しに行く。
電灯の下で舗道の垣に咲いている濃いピンクのつつじや白いつつじが電灯のもとでほのかに甘い匂いをたてている。夜になると花弁が閉じて眠る花が多いけれど、つつじは、眠らない花、という気がする。
松谷みよ子が再話をした「つつじのむすめ」という話を思い出す。
男に捨てられた女の血が真赤に染めた山つつじの花のこと。
夜を濃密にする花。の、咲く季節に、私はひとり、女の子を生んだ。もうすぐ16歳になる。


・母親はうつろな器くるぶしに糸みたいな血がおりてゆきます   『春原さんのリコーダー』より