あさりの酒蒸し、小松菜と油揚げの酢味噌あえ、大根とわかめの味噌汁、赤米入りごはん。

higashinaoko2005-04-15



午前中、短歌王国の提出物などもろもろの雑用をすまして、午後、買い物。


仕事場にて、沢田康彦さんコレクションから、スペイン・フランス合作の「エル・スール」を観る。タイトルは「南」(父親の故郷)という意味。
北の田舎のさむそうな景色と、フェミニンな衣装にこころ揺すぶられつつ、しずかにこころに沁みてくる名画でした。


主人公の少女が、ナイーブでけなげで、私もこんな娘の父親になってみたいと思ってしまった程、父性本能をくすぐられてしまいました。
この父親が、ふらふらと家を出ていったり、昔つきあった美女のことをうじうじ想い続けていたり、と、とってもダメダメな父親なんだけど、ちょうどいいハゲ具合が味わい深く、なんだか憎めない感がよく出ている。


その後にビデオに入っていた「いつでも夢を」もついでに観ていたら、途中でぷっつん。あら、これは、コレクションじゃなかったのね。
橋幸夫(なんだかかっこよくってびっくり)と浜田光夫のどっちを選んだのか、吉永小百合は。
そういえば、ここにもダメ父が出てきてたわ。


そして帰宅するも、子供たちは予備校、部活で帰宅が遅いので、一人で↑な粗食晩御飯を食べつつ、小津の『晩春』を観る。映画三昧♪。
笠パパは、例の調子の、すごくいい人。しかし原節子の役のファザコンぶりは、当時の父たちがさぞや目をうるませたんだろうなあ、と思うものの、こちらは父性本能くすぐられず。原節子のような立派(頑固)な娘を持つのは、怖い。


そういえばこないだ観た「ごめん」もダメ父の出て来るいい映画だったああ。ダメ父映画は存在するが、ダメ母名画はないものか・・・。


・・・ーー;、だめだ、まるで思いつかない。
母は立派じゃないと映画にならないのかなあ。
ダメ母=虐待ものになってしまうこと多し。映像で観るのはつらすぎる。子役がトラウマ残しそうでかわいそう。
又は「ホームアローン」みたいにコメディーになっちゃうとか。
ダメ母名画、どなたかご存知でしたら、教えてください。


小説だと『神様のボート』、『光ってみえるもの、あれは』、『僕は悪党になりたい』あたりはダメ母がおもしろく、魅力的に描かれてるんではないかと思うけれども。