イカリングフライ、小松菜と焼き油揚ののじゃこごまみそ合え、ワンタンスープ

higashinaoko2005-01-26



 近所のマツモトキヨシの棚の一番下にある入浴剤をしゃがんで選んでいると、これがいいですよ、と、短い白髪の老婦人からしゃがんで「バスロマン」の桜のものをすすめられる。
わたしが手にしていたものをさして、それね、安いけどね、こっちのがすっごくいいの、と、にこにことすすめられる。
そうですか、でも、うち濁るのは追い炊きするとだめなんですけど、どうですか、ときくと、白いピンクでね、でも大丈夫ですよ、うちもね、二人で4日間追い炊きし直して使ってますけどね、ぜんぜん大丈夫ですよ、と言われる。
え、4日も。ええ、4日、ふたりでね。
ああでもうちの追い炊きは循環式なのでつまっちゃうんですよ。
そうですか、うちはね、わかすだけ、だからだいじょうぶ。いいのよ、これ、ほんといいの、いい色でね、香りでね、すべすべするの、ほんとにいいのよ、でも、風呂釜いためちゃうんじゃね、だめね。
ええ、ありがとうございます。
ほんとにいいんですけどね。
ええ。


と、まるで小津映画のような会話をマツキヨの棚の片隅でしゃがんでしたことでした。
で、濁りでない「バスロマン」の「桃の葉」とやらを買ってみました。
今夜これから使おうと思います。


わたしは、こんなふうにときどきおばあさんに話しかけられるときが、あります。




・さぐり合う過去など持たずいることのこんなところにポピーが咲いて  東 直子