初ぷらむ短歌会

今日は今年初めてのぷらむ短歌会。
お題は、干支にちなんで「鶏」。実際に鶏を飼ったことのある人の歌は、実感と迫力がありました。


今月の歌人紹介は、松平盟子さん。


・ちちと娘と待ちあはせゆふべ帰るさまウィンドの続くかぎり映れる  松平盟子
・のつぺりとエナメル質の河さむく海に入りつつなじまずにあり     〃
・盛りあがる卵黄をつつむ緊張の切なきまでに若さを宿す        〃
・天界の夏星座より降るひかりひとしづくづつ葡萄は熟す        〃
・梨をむくペティ・ナイフしろし沈黙のちがひたのしく夫とわれとゐる  〃
・ふりかえる息子と背のみをみせる娘が若葉の路をただ遠ざかる     〃


与謝野晶子研究者としての朗慢性を感じさせる、官能性や深い情感のある歌に巧みな比喩がからんで、印象の深い歌なのでした。


夜、官藤勘九郎作の「タイガー&ドラゴン」を見る。
もろもろの疲れがふっとぶおもしろさでした。肩の力を抜いて、すぐそばにいる、どんなだめな人をも愛せるようになるような。