映像日和

朝、正月中たまったゴミをあつめて出す。燃えるゴミ3袋とびんと缶。
ああ、お正月が終ったな、と思う。


午前中、頼まれていた歌集の解説をほぼ書く。


午後、恵比寿に行き、友人と「モーターサイクル・ダイアリーズ」を、恵比寿で観る。

チェ・ゲバラの青年期の南アメリカ放浪記。
ロードムービーの、旅のはじまりの高揚感が好き。

旅の中の、眠るという日常。笑顔と、ほのかに交わされる想い。

永遠のさようならは、かえって、あたたかい。


お茶を飲むため、美術館のカフェに入ると、目玉のかぶりものをかぶった紳士が、ゆっくりと窓の外を通る。血管のめぐる後ろ姿しか見えなかったけど。いつもここにいる人らしい。



家に帰って、9時から向田邦子原作「冬の運動会」を観る。
ふくざつに交錯する心が、しみる。


要所要所で泣くカボ。


ねっこりろなりながら観て、最後にじわじわ泣いてしまうわたし。
人生ってね。家族ってね。さすが、向田邦子


・こんなふうにタイヤによりかかりつつ夕陽が濃いよ 昨日 ふくざつ  東直子