名古屋入り

higashinaoko2004-05-29

 さとりえさんこと佐藤りえさんと新幹線で待ちあわせをして名古屋入り。


 星ケ丘で降りて愛知淑徳大学へ。控え室に行くために、さとりと別れたとたん、迷う。そして建物が暑い。会場にたどり着く。暑い。どうも空調の調子が悪いらしい・・・。
 そうして数百人の滲み出る汗とともにシンポジウムははじまったのでした。


 第一部の栗木京子さん司会による、馬場あき子さんと佐佐木幸綱さんとの対談は、出番待ちの控室にいたので、ほとんど聞き取れなかったのですが、馬場さんの「ごく小さい範囲でかたまってしまっているのではないか」というネット短歌への厳しい見解があったようでした。それを聞いていた荻原裕幸さんが、「これだけ言ってもらえれば、あとが続けやすい」とうれしそうに言っていました。


 第二部は司会が大島史洋さん、パネリストが荻原裕幸さん、大塚寅彦さん、竹下奈々子さん、東、で「ネット短歌の可能性」について語り合いました。作品の匿名性という問題についての共通意見が出る中、ウェブ用語を使った歌や、他言語の混じった歌などについての言及がありました。私は、透明な存在からの共通認識の共有と感覚の差別化について、話しました。

私が引用させていただいたのは、次の3首です。


題詠:橋】(ちゃばしら)
動く歩道は橋か川なのか足早にゆく人の背背背背     神崎ハルミ

【題詠:スピード】(ちゃばしら)
少しずつ部品をこぼして帰るからよかったら組み立ててみないか
                            井口一夫


【題詠:さよなら】(題詠マラソン2003)
さよならを書きに戻ればカウンタは折しも029870を呈す      謎彦  



 第3部は男歌、女歌の嘘を衝く、というテーマで、島田修三さん司会に加藤治郎さん、小島ゆかりさん、小高賢さん、吉岡生夫さん、広坂早苗さんの、真剣な討論会はさながら大喜利のごとく笑いを読んでいたのでした。



 会後、ホテル王山で懇親会。会をかいがいしく世話していた島田ゼミの女の子たちがたいそうかわいかったです。


 懇親会後、池下のアイリッシュパブにて2次会。生演奏に負けじとしゃべっていた富田睦子さん、声が枯れる。
 店を出たとたん島田さんに「おまえら帰れ!」とお約束(?)の解散宣言をいただいて、ホテルに。


 チェックインしたあと、ちゃばしらの井口一夫さんと佐藤りえさんと3人で繁華街地下のバーへ。


 飲み物のメニューを、と頼むと「今、大急ぎで作ってるところです。間に合ってませんね」と言われる。3人して、永遠に大急ぎで作ってるんだ、と直感する。食べ物のメニューはあったが、値段が一切書いてない。けげんな思いを顔に出すヒガシに井口さんとサトリエはだいじょうぶ、だいじょうぶ、と言ってくれたのでした。