晴れ
今月のぷらむ短歌会の日。
今日のお題は「眼鏡」。おもろい眼鏡歌の数々が揃いました。
日本人の眼鏡使ったことある率って何%なんだろう。サングラスも含めると、大人はほぼ全員が眼鏡をかけたことがあるのでしょうね。
わたしも家にいるときは、紺色の眼鏡をかけています。
今月の短歌紹介は、新潟在住の歌人本田瑞穂さんの『すばらしい日々』から。
はじめからゆうがたみたいな日のおわり近づきたくてココアをいれる 本田瑞穂
一日はすぐ四時になる食べかけたチーズケーキの思わぬ甘さ 〃
すれ違う非常階段笑いたくなる降りるほど笑いたくなる 〃
ゆっくりと歩いた春の一日のこと持ちかえた左手に湧く 〃
眠る前顔を洗っている母の音まだなのかもう終わるのか 〃
すばらしい日々を半音ずつ上がり下がりしながらやがて忘れる 〃
稲の穂がさわぐわたしは母の手をひいていかねばならないだろう 〃
切口はユニークだけど、なんだか和む歌の数々。やさしい。せんさい。いとおしい。
白く、手触りの心地良い装丁もすてきです。(うっかり机に置き忘れ、ぷらむの人に実物を見せてあげられなくて、深く後悔)
ところで、ぷらむ短歌会ではいつも歌の一部を空白にして、そこに言葉を埋める宿題をいつも3つ出しています。
・夜の庭に腕光らせる三輪車空より降り来て置かれし位置に 島田修二
今月のその一つがこの歌。「腕」を抜いて出題しました。
島田さんの急逝は、かなしかったです。合掌。
穴埋め問題もかなりたまりました。
言語感覚を鍛えるドリルができそうです。